「芸術と不動産のラディカルな関係」とは? 齋藤恵汰と堀崎剛志による「構造と表面」展が駒込倉庫で開催へ

《渋家》で知られる齋藤恵汰と、コミュニティの中で生まれるアートを地域住民とともにプロジェクトとして実践してきた堀崎剛志による2人展「構造と表面」展が、東京の駒込倉庫で開催される。会期は8月2日〜11日。

堀崎剛志 Social Dress New Orleans: 730 days After 10 years After 2017 Spring Break Art Show「ブルックリン イマーシィブ」(2017) での展示風景 ©Tetsugo HYAKUTAKE

 2人のアーティストに共通するのは、「家」あるいは「不動産」あるいは「土地」といったキーワードだ。

 東京・駒込倉庫で開催される「構造と表面」展は、日本およびアメリカをそれぞれ拠点に活躍する2人、齋藤恵汰と堀崎剛志による展覧会となる。

 齋藤は1987年生まれ。2008年に都市空間におけるランドアート作品として《渋家》を制作。キュレーション、編集、劇作、経営など多岐にわたる分野で活動を展開しており、その活動はすべてが「共同作業」であるということが特徴となっている。

齋藤恵汰 渋家 2008- 「渋家トリエンナーレ」(渋家 3rd house|2010) での展示風景  ©中島晴矢《Bad Cloth》2010 

 いっぽうの堀崎は1974年生まれ。2000年に渡米後、ロヨラ大学人文学部ヴィジュアルアート学科でメディア・アートを学び、セントルイス市ワシントン大学で修士号 (彫刻)を取得 。その後17年間、アメリカを拠点に美術館に限らずコミュニティの中で生まれるアートを、地域住民とともにプロジェクトとして実践してきた。

堀崎剛志 Social Dress New Orleans: 730 days After 10 years After 2017
Spring Break Art Show「ブルックリン イマーシィブ」(2017) での展示風景 ©Tetsugo HYAKUTAKE

 本展で齋藤は、コレクティヴ・ハウジングを不動産取引の手法で売買する《オーナーチェンジ》を再構成して展示。堀崎は、ニューオリンズやニューヨーク州北部など、町中の過疎に注目し、廃屋の表面全体をラテックスで丹念に型取りする「ソーシャルドレス」シリーズを発表する。

 なお会期中には、磯村暖、鈴木操、長谷川新、きりとりめでる、滝朝子、大岩雄典、木村奈緒、ユミソン等、アーティストやキュレーターを招いたトークイベントが連日行われるのでこちらもチェックしてほしい。

編集部

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