アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」が新年度のオープンコールを発表。ゲストリサーチャーに星野太

千葉県松戸市のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」が新年度のオープンコールを発表。今年はゲストリサーチャーとして星野太を招聘し、「Unknown Pleasures(=知られざる喜び)」というテーマのもと展開されるという。

ゲストリサーチャー・メッセージ

 東京/江戸から来る人々が江戸川を越えて最初にたどり着く街、千葉県松戸市。そこは、成田空港を通じて外から東京へと訪れる人々にとっては、重要な「トランジットポイント」でもある。他者の往来を許容する懐深い松戸の精神は、このような地勢的な特異性において、時間をかけて培われてきた。

 そんな松戸のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」は、今年も国内外問わずアーティストやキュレーター、リサーチャーなどを幅広く募集・招聘している。プログラム開始からこれまでの6年間で、松戸には様々な経験や活動が蓄積されてきた。

エミリア・ジュディチェリによる松戸駅西口公園でのダンスパフォーマンス(2016) 撮影=加藤甫
2017年度「LONGSTAY Program」の様子 撮影=加藤甫

 「LONGSTAY Program 2019」では、アーティストと併走するゲストリサーチャーとして、美学/表象文化論を研究する星野太を招聘。公募テーマを「Unknown Pleasures」とした。星野は、ジョイ・ディヴィジョンのファースト・アルバムから着想を得たというこのテーマを通じて、アーティストとの関係のなかに様々な「知られざる喜び(Unknown Pleasures)」を見出し、共有することを試みるという。

 今回のプログラムは滞在期間がリサーチとクリエイションの2期に分けられており、これまで以上に深く街を観察する機会がアーティストたちに提供される。

2018年度「LONGSTAY Program」の招聘アーティスト、ジュピター・ブラウンとアリシヤ・ロガルスカ
撮影=加藤甫

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