能楽堂が美術館に。山口晃が修羅をテーマにした個展「昼ぬ修羅」を横浜能楽堂で開催

横浜能楽堂企画公演「風雅と無常-修羅能の世界」にあわせ、画家・山口晃が個展「昼ぬ修羅」を同能楽堂で開催する。会期は2019年1月19日〜3月23日。

山口晃 洞穴の頼朝 1990 撮影=長塚秀人 ©YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery

 伝統的な日本画の様式と現代的なモチーフを巧みに融合させ、そのユーモアあふれる作品で高い人気を誇る画家・山口晃が、横浜能楽堂で個展「昼ぬ修羅」を開催する。

 本展は、横浜能楽堂企画公演『風雅と無常-修羅能の世界』にあわせて開催されるもの。

 能では、源平の武将らを主人公にした「修羅能(二番目物)」と呼ばれる曲が数々存在する。いっぽう、山口は馬型のオートバイを描いた作品や、合戦図など中世武士の有様を、時空を超越した作品で発表してきた。本展ではこの点に着目し、「修羅」をテーマに展示を構成。通常は能楽堂として使われる空間にインスタレーションを展示するほか、山口が東京藝術大学在学時に制作した《洞穴の頼朝》や《落馬》などの絵画作品も展示される。

山口晃 落馬 1991 撮影=長塚秀人 ©YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery

 なお、会期中の1月20日に開催される『風雅と無常-修羅能の世界』第4回『生田の梅』では、山口晃が制作した梅のつくり物を能『箙』で使用して上演するほか、公演の冒頭には「自作を語る」と題して、作品についてのトークも行われる。 

編集部

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