神馬啓佑と久保ガエタンによる2人展がARTZONEで開催。「塑性と蘇生」をテーマにアプローチする新作とは

神馬啓佑と久保ガエタン、同世代のアーティスト2人による展覧会「塑性と蘇生」が、京都のARTZONEで開催される。触れることで変わる「塑性」に注目する神馬と、歴史に埋没した異端を「蘇生」しようとする久保の新作および近作に注目したい。会期は2019年1月12日〜2月3日。

久保ガエタン ローラの泉(La fontaine de L’aura) 2012

 神馬啓佑と久保ガエタン、同世代のアーティスト2人による展覧会「塑性と蘇生」が、京都のARTZONEで開催される。

 神馬は1985年愛知県生まれ。物事が「具体/抽象」それぞれの要素に触れることによって、触れる前のそれと別のものに変化することに注目。自身の制作においてその性質を「塑性」という言葉で表現し、絵具が乾かないうちに指先で触れることで指跡を残しながら描写する「指頭画」や、自身が愛着を持って触れてきた物事をモチーフに絵画を制作している。​

​ いっぽうの久保は88年東京都生まれ。近代科学主義から弾かれたオカルティズムをリサーチによって掘り起こし、それらを映像やインスタレーションとして発表している。それはかつて霊媒師が様々な器具を用いて降霊し、その存在を検証したように、不可視のエネルギーや歴史に埋没した過去を可視化し、現在へと賦活・蘇生させることを試みるものだ。

 そんな神馬と久保による2人展。触れることで変わる「塑性」に注目する神馬と、歴史に埋没した異端を「蘇生」しようとする久保の新作および近作に注目したい。

神馬啓佑 the viewer / the meddler 鑑賞者と干渉者 2018 撮影=麥生田兵吾
久保ガエタン じこイメージ(かみやぶり) 2014

編集部

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