EXHIBITIONS

松江泰治 「gazetteer」

TARO NASU|11.23 - 12.21

松江泰治 左は《ALPS 1996》、右は《ALPS 2115》 © TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU

 地平線のない構図と平面性にこだわり、一貫して被写体に影が生じない順光で撮影してきた写真家・松江泰治。「gazetteer」シリーズでは、同じ被写体をモノクロ、カラーの両方の手法で撮影しながら、モノクロのみを現像してきた。理由として「当時のカラー写真は自身が望むクオリティを実現できなかったから」と語っている。

 2005年に初のカラー作品および作品集『JP-22』の発表以来、現在では制作の比重はカラー写真のほうがより多くを占めている。写真はテクノロジーであり情報であると公言してきた松江にとって、カラー写真の技術的進化は表現領域の拡大と同義であると言う。

 本展では、「gazetteer」シリーズから、同じ被写体を撮影したモノクロとカラー両方の風景作品を展示。同時期に撮影されたものもあれば、数年後に再び同じ撮影地・被写体で撮影された組み合わせもある多彩なラインアップで、モノクロとカラーのイメージの往還を可視化する遊び心にあふれた構成となる。

 2018年12月8日から広島市現代美術館にて開催される個展「松江泰治 地名事典|gazetteer」に先立ってオープンする本展。また同時期に、広島ではGALLERY-SIGN Hiroshimaにて「松江泰治 JP-34」展が開催予定。