開館前の2011年から、アーティスト・イン・レジデンスを継続してきたアーツ前橋。開館後の14年には、前橋の中心市街地の空きビルを「竪町スタジオ」として改修し、国内外のアーティストを招聘してきた。これまで滞在制作を行ったアーティストは18組に達する。
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アーツ前橋のアーティスト・イン・レジデンスでは作品の完成を目標とせず、滞在期間中はリサーチに多くの時間が費やされるという。そして作品は滞在制作終了後に完成され、国内外の展覧会で展示、発表される。
現在開催中の「つまずく石の縁―地域に生まれるアートの現場」は、そんな作品の数々が前橋に戻ってくるまたとない機会。過去に滞在制作を行った10組のアーティスト、ヘヴン・ベク、片山真理、木村崇人、ダラ・リーヴス、萩原留美子、梅沢英樹、アンナ・ヴィット、ケレン・ベニスティ、衣真一郎 、イルワン・アーメット&ティタ・サリナが展示を行う。
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本展では、前橋が舞台となる作品や、地域で暮らしたことで着想した作品などを中心に紹介。入場はパスポート制で、会期中何度でも作品を見ることができる。前橋の街歩きや買い物を楽しみながら、展示に足を運んでみてはいかがだろうか。
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©Mari Katayama Courtesy of rin art association