ジョゼ・デ・ギマランイスは1939年ポルトガル生まれで、同国を代表する現代美術作家。絵画・彫刻・パブリックアートといった多様な形態の作品を制作しており、その作品はポルトガル以外にもメキシコや中国といった各国で展示されている。
これまで日本においても、東京・京都・秋田・北海道など各地で次々と作品を出品。近年では、新潟の越後妻有地区の作品標識を手がけ、注目度を高めてきた。
非西洋文明圏のアートシーンに強い関心を持つギマランイスは、アフリカ・ラテンアメリカをはじめとする地域のプリミティブアートの熱心なコレクターとしても知られている。その土着的な空気を自身の作品テーマにも取り入れながら、原色を中心とした鮮やかな色使いと有機的な曲線を持ったデザインで独自の作風を確立してきた。
今回、千葉県の市原湖畔美術館で開催される「ジョゼ・デ・ギマランイスとアフリカ展(仮称)」は、ギマランイスの各年代の作品とともに、ギマランイス自身のコレクションであるアフリカ彫刻作品を紹介するもの。
加えて、ギマランイスが人類の起源をテーマに制作した新作絵本の関連作品も展示されるという。同作は、詩人・谷川俊太郎が執筆を行ったことでも注目を集めている。