藤沢とマイアミビーチとが文化交流。藤沢市アートスペースで、両市の作家によるグループ展が開催へ

藤沢市アートスペースは、藤沢市と姉妹友好都市提携を結ぶ都市との文化交流を図るプログラムを2018年度からスタート。このプログラムでは、各姉妹友好都市ゆかりのアーティストと藤沢、湘南のアーティストが、滞在制作および展示を行い、互いの文化交流を図るというもの。その第1回となる「Scholar」展が8月26日まで開催中だ。

メインビジュアル

 藤沢市アートスペースが、2018年度に姉妹都市提携60周年を迎えるマイアミビーチ市ゆかりのアーティスト、ガブリエル・デルポンテと湘南ゆかりのアーティスト、大崎清夏、河本蓮大朗、フクナガコウジ、水野美加の5名を紹介する「Scholar」を開催中だ。

 デルポンテは、俳人・松尾芭蕉に影響を受け、14年から2年10ヶ月をかけ藤沢を起結に日本各地を自転車で旅しながら出会った人々を取材した「ブリッジ・ミー・ジャパン」プロジェクトを実施。その経験は、人がつねに学ぶ姿勢を持ち続けることの大切さを再認識させるものだったと語る。本展では、この「ブリッジ・ミー・ジャパン」で得てきたことを映像、写真、インスタレーションなど多様なメディアに可視化させた新作を発表中だ。

 「学者」という意味を持つ、展覧会名の「Scholar」。人は社会とのつながりを持つ時、無意識のうちに様々な事象を吸収し日々学んでいるということ。藤沢・湘南ゆかりのアーティストとデルポンテが、人と人とのつながりから学ぶ姿勢を作品を通して表現することで、両市の関係を深める一助となることを目指す展覧会だ。

編集部

Exhibition Ranking