「ゆかた」の歴史をたどる。
島根県立石見美術館が企画展を実施

島根県立石見美術館が企画展「ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし」を開催。本展では、江戸から昭和に至る浴衣や型紙とあわせて、当時の風俗を描いた浮世絵なども紹介される。会期は7月14日〜8月6日(前期)、8月8日〜9月3日(後期)。

白木綿地日本三景模様浴衣 江戸時代 19世紀前半 松坂屋コレクション(後期展示)

 和服離れが進む今日もなお、唯一若年層も含めてファンを増やしている「浴衣」。長板中形(ながいたちゅうがた)の型染めや有松絞りなど、伝統的な技法を生かした浴衣から、デザイナーズ浴衣まで、伝統の枠組みにとらわれず、現在の生活のなかで進化しつづけている。

 島根県立石見美術館の企画展「ゆかた 浴衣 YUKATA すずしさのデザイン、いまむかし」は、この浴衣文化の変遷をたどるもの。江戸から昭和に至る浴衣や型紙にあわせて、当時の風俗を描いた浮世絵なども紹介。素朴でありながら繊細さを兼ね備えたその魅力を、「デザイン性」と「遊び」の要素から紐解くことを試みる。

 また、会期中には、着付けや納涼祭、落語会などといった関連イベントも予定されている。本展とあわせて参加することで、夏の楽しみをより実感することができるだろう。

白木綿地網魚介模様浴衣 江戸時代 18世紀後半~19世紀前半 松坂屋コレクション(前期展示)

編集部

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