ゲームのイメージやルールを作品に。引込線2017でも注目された、うしおの個展が東京・神田で開催

ゲームで用いられる道具やルール、言葉、イメージ、物語を多用し、再構成する手法で作品を制作して注目を集めるうしおの個展が、gallery N 神田住宅にて開催される。会期は2018年6月2日〜23日。

うしお 連続しない時間・踊り場 2017

 うしおは1978年山県県生まれ。2001年筑波大学芸術専門学群を卒業、03年に筑波大学大学院芸術研究科を修了し、07年まで携帯用ゲーム業界に勤めていた。現在は東京を拠点に、ゲームで用いられる道具やルール、言葉、イメージ、物語を多用し、再構成する手法で作品を制作している。

うしお Where are you? 2016

 展覧会「引込線 2017」に参加した際には、階段スペースで鏡などを使った作品で注目を集めた。

 そのほかにも、白と黒の駒を使って遊ぶボードゲームを使った作品シリーズの中のチェスの映像作品《やもめ男と美女のチェス》や、1000円新札の写真・記番号をTwitterに記録してから使用し、再会を待つ《1,000yen》などの作品を発表している。

うしお ふっかつのじゅもん 2014

 そんなうしおの個展「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」が、東京・神田のgallery N 神田社宅にて開催される。本展のテーマは「船」。うしおは「船は私自身のイマジネーションと深い結びつきがあって、取り組んでみたいと長らく思うテーマであった」と語っている。

 会期初日には、美術評論家の中尾拓哉をゲストに迎えたギャラリートークも開催される予定。うしおの作品世界をより知ることができる機会となる。詳細はギャラリーのウェブサイトを参照してほしい。

編集部

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