1978年に発足した公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(略称JAGDA)は、会員数約3000名を誇るアジア最大規模のデザイン団体として活動。年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のために様々な取り組みを行っている。
そんなJAGDAは毎年『Graphic Design in Japan』出品者の中から、39歳以下の若手グラフィックデザイナーに「JAGDA新人賞」を贈っている。この賞は83年の設立以来、デザイナーの登竜門として毎年注目を集めているものだ。36回目となる今回は、新人賞対象者152名の中から金井あき、花原正基、福澤卓馬の3名が受賞した。
そんな新人賞の成果を発表する「JAGDA新人賞展2018 金井あき・花原正基・福澤卓馬」が、東京・銀座のクリイションギャラリーG8で開催される。
本展では、3名の受賞作品および近作を、ポスター・プロダクト・小型グラフィック、映像を中心に展示。
コクヨに在籍し、自社のライフスタイルショップやデザイン賞のアートディレクションなど、インハウスデザイナーとしてその表現の幅を広げている金井あき。花原正基は資生堂で企業や商品のデザイン・ブランディングを通じ、美とクリエイションの実験と実践に挑んでいる。そして福澤卓馬はデザイン会社ドラフトに所属し、自社ブランド「D-BROS」の商品開発・デザインをしながら、他企業の広告のアートディレクションも数多く手がけている。
三者三様の作品を見ることができる本展。未来のデザイン界を担う才能を楽しみたい。