長年モデルを務めてきたダンサー・KaoRiによる、ネット上での告発によって大きな注目を集めている写真家・荒木経惟。その荒木が、1980年代中期より25年にわたり制作してきた映像作品「アラキネマ」シリーズが、NADiffで上映される。
「アラキネマ」シリーズは、ライブ上映という形式で各所で発表され続けてきた映像作品。今回の上映会では、1980〜90年代に雑誌『写真時代』に掲載された作品でつくられた「青ノ時代」と、2005年の撮り下ろしで構成する「去年ノ夏」の2作品を上映。写真を薬品で脱色することで色褪せたブルーを際立たせた「青ノ時代」と、透明感のある色を写真に上塗りした「去年ノ夏」を上映することで、荒木の映像手法を探る。