兵庫県・六甲山がベストシーズンを迎える初夏、色とりどりに咲き誇る花々と野外展示された写真を通じて、自然や眺望など六甲山の魅力を五感で楽しむことのできる野外写真展「初夏の花めぐり ROKKOフォトグラフィックガーデン」が初開催される。国内外10名の写真家・アーティストが山上の7会場を舞台に写真作品を展示、総数は200点になるという。
ディレクター・キュレーターを務めるのは六甲オルゴールミュージアムのシニアディレクターである高見澤清隆、ゲストキュレーターにはRAIEC代表の杉山武毅が就任した。
参加作家は、ヨーロッパの中世以降の画家にモチーフを得て制作している、アメリカの環境写真家アール・ジェイ・カーン、作家、脚本家、映画監督等としてボーダレスに活動する大宮エリー、講談社出版文化賞写真賞や第40回木村伊兵衛写真賞を受賞したことも記憶に新しい川島小鳥をはじめ、自身のルーツや日常の記憶を神話的世界へと転化させる写真作品を制作している金サジら、国内外のベテラン・若手10組。
会場となるのは、六甲山の玄関口として、六甲ケーブル下駅から六甲山上駅までの約1.7キロを約10分間で結び、アジサイをはじめとした季節の花々や緑豊かな六甲山の景色を間近に眺めることができる六甲ケーブルをはじめ、アンティーク・オルゴールなどの自動演奏楽器を展示する六甲オルゴールミュージアム、高山植物を中心に約1500種を栽培している六甲高山植物園など、植物を楽しめる施設が並ぶ。
そのほかにも、六甲山カンツリーハウスや自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲ガーデンテラスも会場となっており、写真作品とともに豊かな自然と季節の花々を楽しむことができる。
山上という、開放感ある空間で開催される異色の野外写真展。初夏の自然とともに作品を楽しみたい。