内面を探りながら「普遍性」と「光」を描く。小林孝亘展

これまで潜水艦、公園、犬、日用品などをモチーフに自身の内面を探りながら作品を手がけてきた作家・小林孝亘の個展が開催される。会期は2018年3月10日~4月21日。

小林孝亘 Snowdome–bed 2017 キャンバスに油彩  100×100 cm

 小林孝亘は1960年東京生まれ。86年に愛知県立芸術大学美術学部油画科を卒業後、約9年間外界との接触を断ち、自身を投影した「潜水艦」シリーズを描き続ける。その後水戸芸術館にて、柔らかな木漏れ日に包まれた公園の水飲み場や犬などを描いた作品を発表し、自身の内面の移り変わりによって作品を変化させていった。

 以降、食器や枕といった日常的なものを題材に「普遍性」と「光」に重点を置いた作品を制作していく。自身の内面を探りながら表現する小林の作品は「存在」の不思議を体験させる。本展では、森や、森を舞台にした2014年以降の作品を中心に、約20年ぶりに描く犬の絵や《Snowdome-bed》といった新作も公開する。

編集部

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