視覚的な錯覚や音の効果を用い、鑑賞者の常識に揺さぶりをかけるような体験をもたらす作品を多数手がるアルゼンチン出身のアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ。森美術館で開催中の個展「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」が入場者数20万人を突破するなど勢いを増すなか、新作をアートフロントギャラリーで発表する。
今回の個展「Cosmic & Domestic」は、2014年秋に続き同ギャラリーでは2回目。会場では壁面に6台の乾燥機の窓が並ぶ《ランドリー》と、3個2列のエレベーターの函が並ぶ《エレベーターの迷路》が展示される。
それぞれが、ふだん接する乾燥機やエレベーターとはまったく異なる体験を鑑賞者にもたらす仕組みになっており、レアンドロならではの鑑賞体験の揺さぶりを提示する。