「窓学」とは、窓を中心とした建材メーカーYKK APが、「窓は文明であり、文化である」という思想のもと2007年より取り組んでいる研究活動。2013年には「窓研究所」を設立し、研究者や建築家とともに窓をアカデミックな視点から調査・研究してきた。
この活動が10周年を迎えるのを記念し、過去10年間の研究成果をわかりやすく紹介する「窓学展―窓から見える世界―」が開催される。アートの分野からは、レアンドロ・エルリッヒ、ホンマタカシ、鎌田友介の3名が本展のために窓をテーマに制作した作品を発表。アカデミックの分野からは、東京大学をはじめとする大学および研究機関より、五十嵐太郎ら7名による研究展示が行われる。
会期中の10月3日には「窓学国際会議―窓は文明であり、文化である―」も開催。建築家の槇文彦や塚本由晴、建築写真家のイワン・バーン、歴史家・建築家の藤森照信、建築家・建築史家のヴィットリオ・マニャーゴ・ランプニャーニ、特別展示にも参加するデザイナーのミケーレ・デ・ルッキなど、国内外から招待された約20名の多彩なゲストが「窓」を語る。