「シアターコモンズ’18」が開催。
森村泰昌らの新作とともに「来たるべき劇場/演劇」を提示

「シアターコモンズ」は日常生活で演劇的発想を活用し、「来たるべき劇場/演劇」を提示するプロジェクト。第2回目となる今回は、東京都港区エリアの各所を舞台に、国内外の9組のアーティストが作品を発表する。会期は2018年2月22日〜3月11日。ディレクターは芸術公社の相馬千秋。

森村泰昌「芸術家Mの『にっぽん、チャチャチャ!』」参考画像 《烈火の季節 / なにものかへのレクイエム》(2006)より

 「シアターコモンズ」は演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクト。「演劇をつかう。劇場をつくる。」をテーマに、日常生活や都市空間の中で、演劇的な発想を活用することで、「来たるべき劇場/演劇」の形を提示することを目指して2017年から開催されている。ディレクターは芸術公社の相馬千秋が務める。

 第2回目となる今回は、国内外から計9組のアーティストが参加、演劇公演をはじめとして、レクチャー形式のパフォーマンス、ワークショップ、対話型イベントなど多様なイベントが、東京都港区エリアの各所で開催される。チケットは1種類。コモンズパスを購入すれば、すべての演目(一部無料プログラムを除く)に参加できる。

ブシュラ・ハリーリ テンペスト・ソサエティ ©Bouchra Khalili
マーク・テ / ファイブ・アーツ・センター「マレーシア2020:マレーシアの未来予想図、第3章」 ©Franz Kimmel

 今回は、芸術家・森村泰昌が自身初となるレクチャーパフォーマンスを発表。観客の目の前で変身しながら、日本の戦後史および美術史、そして森村自身の個人史が交錯する物語を語る。さらに、マレーシア屈指のアーティスト・コレクティブであるファイブ・アーツ・センターの新世代の演出家マーク・テによる新作公演、「ドクメンタ14」で大きな話題を呼んだブシュラ・ハリーリの《テンペスト・ソサエティ》、「日産アートアワード2017」受賞者の藤井光による新作など、注目アーティストの作品が日本初公開。

劇団アルテミス『こんにちは、大気圏』 ©Karin Jonkers

 そのほか、フランスのアーティスト協働・制作プラットフォーム「アミカル・ド・プロダクション」のディレクターを務めるジュリアン・フルネや、台湾の新世代を代表するアーティスト、シュウ・ジャウェイによるレクチャー・パフォーマンス、オランダの「劇団アルテミス」によるワークショップなど、多様なプログラムが予定されている。

編集部

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