ピピロッティ・リストが「女性らしさ」をテーマにした初期作品を福岡で上映

スイス出身のビデオ・アーティスト、ピピロッティ・リストの80年代から90年代の作品を上映する「ピピロッティ・リスト 初期のビデオ作品」展が、福岡の現代美術センターCCA北九州で開催される。会期は2018年1月15日〜3月2日。

ピピロッティ・リスト 超主観的な 2000 © 2000 Pipilotti Rist + CCA Kitakyushu

 ピピロッティ・リストは1962年スイス生まれ。80年代から、テレビ番組やポピュラーカルチャーの要素を柔軟に取り入れたビデオ・インスタレーションを中心に作品を発表している。97年に「ヴェネチア・ビエンナーレ」で若手作家優秀賞を受賞、2007年には日本での個展「ピピロッティ・リスト:からから」(原美術館、東京)を開催した。

 特殊効果を用いて輪郭や色彩を変化させた映像を、ポピュラー音楽や自らが制作した音楽とともに見せるリストの作品は、男女の体や有名ミュージシャンなどの様々なイメージを、現実・非現実の両方の観点から問い直す。

 本展では、リストが80年代から90年代に制作した映像作品を上映する。上映作品は、 《Sexy Sad I》(1987)、《You Called Me Jacky》(1990)、《PICKELPORNO》(1992)、《I’m a Victim of this Song》(1995)の4本。いずれも、この時期にリストの作品で主題になることが多かったセクシャリティや女性のイメージに着目したものとなっている。

編集部

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