『クレマスター』は、アメリカの現代美術家マシュー・バーニーが自ら制作・監督と一部出演を行う映像作品シリーズ。
全5部作だが、最初に発表されたのが『クレマスター4』、最後が『クレマスター3』というように、作品番号と制作順は一致していない。各作品は一話完結で、作品ごとにひとつの都市が舞台に選ばれ、想像上のキャラクターが登場。全編を通し台詞はほとんどなく、映像と音楽により不条理で重層的な物語が紡がれる。
1994年に第1作が公開されてから最終作が完成した2002年まで、上映が厳格に管理されており、1都市2作品まで、各1回しか上映できなかった。そのため公開当時に実際に鑑賞できた人は少なく、上映をめぐる悲喜劇が数多く語り継がれる伝説的な作品となっている。
東京都写真美術館ホールでは、この『クレマスター』シリーズ全5部作を11月25日、26日の2日間で一挙に上映。金沢21世紀美術館では、全5部作に加え、ビョークとのコラボーレションで大きな話題を呼んだ『拘束のドローイング9』も特別上映される。
※東京都写真美術館ホールでの上映の前売券は完売。12月に、京都の同志社大学 寒梅館ハーディーホールでも上映が決定。(10月13日追記)
※2018年3月3日に山口情報芸術センター[YCAM]にて、『クレマスター』シリーズ全5部作世界初の爆音上映が決定。(12月20日追記)
※2018年3月31日・4月1日に東京都写真美術館でのアンコール上映が決定。(2月20日追記)