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舞台は全国の公衆電話。遠山昇司が展開する異色のアートプロジェクト「ポイントホープ」とは?

「赤崎水曜日郵便局」などの企画でも知られる映画監督・遠山昇司が、全国の公衆電話を起点とした参加型アートプロジェクト「ポイントホープ」をスタートさせる。

Photo by Kenshu Shintsubo © Production committee POINT HOPE

 『マジックユートピア』(2015)や『冬の蝶』(2016)などが多数の国際映画祭で受賞し、近年国内外で高い評価を得ている映画監督・遠山昇司。映画制作のほかに、舞台作品や展覧会などの企画・プロデュースも行っており、2013年には熊本県にある廃校を利用し、見知らぬ誰かと手紙のやりとりができる「赤崎水曜日郵便局」を開局。地域における参加型アートプロジェクトのあり方に一石を投じ、注目を集めた。なお、この「赤崎水曜日郵便局」は、12月6日より宮城県・鮫ヶ浦にて再開局が決まっている。

 今回、遠山が展開する「ポイントホープ」は、全国の公衆電話ボックスを通して、鑑賞者自らが物語を紡ぎだすアートプロジェクト。鑑賞者は、はじめに公式ウェブサイトやチラシなどに掲載されている番号に電話をかけ、物語のはじまりを聞く。その後、参加を申し込むと送られてくる地図とオリジナルテレホンカードを使い、旅先で電話ボックスを巡りながら、物語を聞き、自らもメッセージを残していく。

Photo by Kenshu Shintsubo © Production committee POINT HOPE

 日本各地で観光産業のひとつとして多数の芸術祭が行われる昨今。行政主導ではなく、自らアートと出会う機会を設けようと集まった某地方都市の若手経営者グループが遠山とタッグを組んで展開するこのプロジェクト。全国の公衆電話から始まり、ロードムービーのように旅をしながら紡がれていく物語を体験してみてはいかがだろうか。

アートプロジェクト「ポイントホープ」 Photo by Kenshu Shintsubo © Production committee POINT HOPE

編集部

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