文化の日に観覧無料となる美術館・博物館(2025年版)【4/4ページ】

国立国際美術館

国立国際美術館

 シーザー・ペリによる建築として知られる大阪・中之島の国立国際美術館も、11月1日から始まるコレクション展が無料となる。今回のコレクション展は、特集展示「21世紀の想像力」と通年展示「コレクション・ハイライト」の2部で構成。特集展示では、25年間の美術を振り返ることで現在と未来に思いを馳せるものとなる。コレクション・ハイライトでは、ポール・セザンヌやマックス・エルンストらによる、19世紀末から20世紀初頭にかけての実践に焦点を当てている。

 なお同館では、11月1日、11月15日、11月16日、12月6日、2026年1月10日、2月7日もコレクション展が無料となるため、文化の日以外の機会もうかがってみてほしい。

住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00~17:00(金土~20:00)

兵庫県立美術館

兵庫県立美術館

 安藤忠雄建築として知られる兵庫県立美術館では、11月3日の「文化の日」、そして11月15日と16日は「関西文化の日」としてコレクション展が無料となる。

 「ベスト・オブ・ベスト2025」と題して12月14日まで開催されているコレクション展では、兵庫県芦屋市で結成された「具体美術協会」の作家らによる作品をはじめ、大正期から昭和期までに洋画として描かれた人物像、そして戦前期の日本の写真を世界にシンクロさせた写真家・中山岩太などを取り上げている。

 なお、現在開催中の特別展「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」は有料となるが、あわせて鑑賞するのもおすすめしたい。

住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
開館時間:10:00~18:00 ※入場は17:30まで

広島市現代美術館

広島市現代美術館 外観

 広島市現代美術館では、11月3日に全展示が無料鑑賞可能となる。

 注目は、現在開催されている特別展「鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」(〜12月7日)だ。『IN MY ROOM』に代表されるセクシュアリティに関する作品に加え、「毎日写真」「カスババ」、そして「影」をモチーフにした作品群など、鷹野の多面的な活動を取り上げている。

 ほかにも、同館のコレクション展やオープン・プログラムも鑑賞可能となるため、この機会にゆっくりと美術館での時間を味わうのもよいだろう。

住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで