EXHIBITIONS

東京藝大AAI特別企画

Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす

展覧会ロゴ(デザイン:中本那由子)

作品イメージ

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カミズ

「アジアの文化芸術」に焦点を当てる東京藝大AAI(アジア・アート・イニシアティブ)の特別企画「Masking/Unmasking Death 死をマスクする/仮面を剥がす」が、東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催される。

 本展は、安全のためにマスクでその身を護りながら、匿名で活動を続けるミャンマー出身のアーティスト、カミズのプロジェクトを初公開する。

  2021年2月にクーデターが勃発し、いまも混乱が続くミャンマー。アーティストのカミズは、犠牲となったミャンマー市民の顔をかたどった「マスク」を制作することで、失われた命の証を刻み鎮魂を祈ると同時に、それらを剥がす(死の真実を明らかにする)ことを試みている。

 本展は、アジアのアートや文化的実践を研究する居原田遥のキュレーションにより、「死」を見つめ行動を起こすカミズとともに、いのちや民主化運動を考え、芸術による連帯を表明する展覧会。カミズによる「Masking/Unmasking Death」の世界初公開とともに、テキスト、画像、写真、絵画などの多様なメデイアを用いてミャンマーのクーデター勃発から現在までを見つめ、芸術による連帯がもたらすその未来に目を向ける。

 カミズは本展に寄せて、次のように述べている。「これは一作家の展覧会ではありません。この展示には複数の本質があります。軍事政権/国軍の恐怖と抑圧からの自由を求めて闘い、英雄として命を落としたすべてのミャンマー市民に敬意を表し、名誉を授ける場。鑑賞者が自身にとっての「死」について内省し、思いを馳せる場。そして私たち人間が連帯のエネルギーを感じ、生と死の認識を交える場なのです」。