Time—時代を賑わす作家たち

　和田画廊が展覧会「Time—時代を賑わす作家たち」を開催。アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキア、インベーダー、そしてバンクシーなど、まるで「こっちを向いて」と呼んでいるかのような、人々の注目を集めてきた作品を紹介している。

　アメリカの大量消費の時代に、ポップ・アートの騎手とされたアンディ・ウォーホル。ウォーホルが「Factory」で作品制作に費やした「時間」は、それまでの「時間」という評価概念を覆し、いまもなお人々に影響を与え続けている。

　そんなウォーホルの影響を大きく受けたアーティストのひとりがバスキアだ。ストリート文化から始まりメッセージ性に富んだ様々なモチーフたち。10年という短い活動期間のなかで生まれた作品はその一つひとつにバスキアの関心やルーツ・政治的メッセージが詰め込まれ、現在もその作品への関心は高まっている。

　ウォーホル、バスキアの生きた時代、そしていまを生きる現代アーティスト、バンクシーとインベーダー。私たちと同じ現代を生きながら、公共の場をフィールドに匿名で活躍する2人のストリートアーティストは多くの人々から注目を集め、その作品はいまや世界各地で目にすることができる。

　本展では、ウォーホルの「Marilyn」、バンクシーの「Soup Can」など、人々の注目を集め続けるアーティストたちのアイコニックな作品を展示する。作品を見ているのか、私たちが作品に見られているのか、「アート」とは何かという疑問が自然と湧き上がる作品たちを紹介する。