EXHIBITIONS
リニューアル記念展
ボイスオーバー 回って遊ぶ声
滋賀県立美術館がリニューアル記念展「ボイスオーバー 回って遊ぶ声」を開催している。本展は、同館のコレクション約1800件を中心に、選りすぐりの作品167件を、ジャンルや年代の別なく紹介する、回遊式の美術館を舞台にした展覧会。これまで同じ部屋で展示されることがほとんどなかった4分野のコレクション、日本画、郷土美術、現代美術、アール・ブリュットを、「声」を聞くことで結ぶ。
タイトルにある「ボイスオーバー」とは、映画などの画面に現れない話者の声を、あるいはもとの音声言語に翻訳したもうひとつの音声を重ねるナレーションの手法を指す言葉で、こうした声の重ね方は、作品を長く保存し展示する過程で少しずつ新しい意味を見つけて加えていく、美術館の役割そのものともリンクする。美術館とは、作品とそれを見る私たちの声が交わり、鳴り響く場所であり、本展が作品と鑑賞者の「声」とに満たされる豊かな雑踏になればとしている。
出展作家は、イケムラレイコ、アンディ・ウォーホル、小倉遊亀、河原温、草間彌生、アーシル・ゴーキー、澤田真一、志村ふくみ、白髪一雄、塔本シスコ、野口謙蔵、速水御舟、コンスタンティン・ブランクーシ、ジャクソン・ポロック、アンリ・マティス、横山大観、李禹煥、マーク・ロスコなど。
さらに本展はゲストアーティストを招聘。田村友一郎、中野美園、ドットアーキテクツの3組が、声の聞き方はそれぞれであることを軽やかに示してくれる。
緻密かつ大胆なサーチを軸に多様な表現方法を展開する田村友一郎は、アンディ・ウォーホルの作品に表れるイメージそのものに着目し、そこから導き出した因果関係を多様なマテリアルにのせて交差させる。「うつす」行為を通じ、消えゆくものの価値に光を当てる中尾美園は、同館の設立と深いかかわりのある画家・小倉遊亀をテーマに、作品を残すこと/残ることの意味を私たちに問う。そして、建築家ユニットのドットアーキテクツは、同館の休館中の学芸員たちの活動記録をベースに、美術館の意外な景色を提示する。
タイトルにある「ボイスオーバー」とは、映画などの画面に現れない話者の声を、あるいはもとの音声言語に翻訳したもうひとつの音声を重ねるナレーションの手法を指す言葉で、こうした声の重ね方は、作品を長く保存し展示する過程で少しずつ新しい意味を見つけて加えていく、美術館の役割そのものともリンクする。美術館とは、作品とそれを見る私たちの声が交わり、鳴り響く場所であり、本展が作品と鑑賞者の「声」とに満たされる豊かな雑踏になればとしている。
出展作家は、イケムラレイコ、アンディ・ウォーホル、小倉遊亀、河原温、草間彌生、アーシル・ゴーキー、澤田真一、志村ふくみ、白髪一雄、塔本シスコ、野口謙蔵、速水御舟、コンスタンティン・ブランクーシ、ジャクソン・ポロック、アンリ・マティス、横山大観、李禹煥、マーク・ロスコなど。
さらに本展はゲストアーティストを招聘。田村友一郎、中野美園、ドットアーキテクツの3組が、声の聞き方はそれぞれであることを軽やかに示してくれる。
緻密かつ大胆なサーチを軸に多様な表現方法を展開する田村友一郎は、アンディ・ウォーホルの作品に表れるイメージそのものに着目し、そこから導き出した因果関係を多様なマテリアルにのせて交差させる。「うつす」行為を通じ、消えゆくものの価値に光を当てる中尾美園は、同館の設立と深いかかわりのある画家・小倉遊亀をテーマに、作品を残すこと/残ることの意味を私たちに問う。そして、建築家ユニットのドットアーキテクツは、同館の休館中の学芸員たちの活動記録をベースに、美術館の意外な景色を提示する。




