EXHIBITIONS

横尾忠則の恐怖の館

2021.09.18 - 2022.02.27

横尾忠則 Pantanalの精霊 1995 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 白昼夢 江戸川乱歩全集(講談社)挿画 1969頃 横尾忠則現代美術館蔵

横尾忠則 少年マガジン(講談社)表紙 1970 作家蔵

横尾忠則 恐怖の愛 1994 横尾忠則現代美術館蔵

横尾忠則 黒いY字路 1 2010 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

 横尾忠則現代美術館は展覧会「横尾忠則の恐怖の館」を開催している。本展は、横尾忠則の多彩な作品を通じて「芸術」と「恐怖」との関係性について考察するもの。

 未知のものに対して、私たちがしばしば抱く恐怖。それは好奇心と表裏一体であり、「怖いが見たい」といったアンビバレントな感情を誘発する。横尾忠則は、見えるものや科学で説明できる領域外のものにも、一貫して関心を寄せてきた。それには、郷里の西脇での幼少期の体験が深く関わっている。都会ではありえない深い闇や、神秘的な体験の数々は、『江戸川乱歩全集』の挿絵を始めとするイラストレーションや、画家宣言以降の絵画作品にも色濃く反映されている。

 本展「横尾忠則の恐怖の館」と連動して、今年新設した4階コレクションギャラリーでは、「YOKOO TADANORI COLLECTION GALLERY 2021[後期]」(〜2022年2月27日)も同時開催。「横尾忠則の恐怖の館」展に登場する恐怖のイメージの原画や、それらが実際に使われた書籍や広告を紹介している(会期中展示替えあり)。