EXHIBITIONS

石橋財団コレクション選

印象派ー画家たちの友情物語

2021.10.02 - 2022.01.10

マリー・ブラックモン セーヴルのテラスにて 1880 石橋財団アーティゾン美術館蔵

クロード・モネ 黄昏、ヴェネツィア 1908頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵

ポール・セザンヌ サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール 1904-06頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵

ピエール=オーギュスト・ルノワール すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢 1876 石橋財団アーティゾン美術館蔵

モーリス・ユトリロ トリコロールのワイン(ジョルジュ・デュアメルほか著『葡萄酒、花、炎』 のための挿絵) 1952 石橋財団アーティゾン美術館蔵 ※「特集コーナー展示 挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」展示作品

 アーティゾン美術館が石橋財団コレクション選「印象派 画家たちの友情物語」を開催。印象派の作品40点と芸術家の肖像写真コレクション14点で構成される本展は、あまり知られることのなかった画家同士の人間関係を手がかりに、印象派の名画を紹介する。

 19世紀フランスで活動した、印象派の絵画をコレクションの中心のひとつに据えるアーティゾン美術館。モネやルノワールに代表される印象派は、画塾などで知り合った仲間たちが、自分たちの作品を展示する場を求めて「印象派展」を開催し、画家同士で親しく交流していた。例えば、セザンヌは若い頃、ピサロを父のように慕ってキャンバスを互いに並べて制作。またルノワールは、カイユボットの遺言執行人として奔走した。

 本展は、友情関係や師弟関係、夫婦関係などを含む画家たちの交流を「友情物語」を切り口に紹介。「マネ × モリゾ × ゴンザレス」「ドガ × カサット」「ピサロ × セザンヌ」「カイユボット × ルノワール」「ゴッホ × ゴーガン」「ブラックモン夫妻」「モネ × シスレー × シニャック」の7つの物語で構成する。

 また同時開催の特集コーナー展示「挿絵本にみる20世紀フランスとワイン」では、石橋財団コレクションより、ユトリロやデュフィなどフランスの画家たちが挿絵をほどこした、ワインや蒸留酒をテーマとする20世紀の挿絵本3冊を公開。この他、石橋財団コレクション選では近代〜現代までの同財団コレクションの代表的な名品を紹介する。