EXHIBITIONS

小林正人「この星の家族」

2021.09.10 - 10.16

小林正人 画家の肖像(部分) 2020

小林正人 この星のモデル(ランニングマン)ペア 2021

小林正人 この星のモデル(ランニングマン)ペア(部分) 2021

小林正人 この星のモデル(胸に傷がある女) 2021

小林正人 この星のモデル(胸に傷がある女)(部分) 2021

左から、小林正人《この星のモデル(ランニングマン)ペア》(2021)、《この星のモデル(胸に傷がある女)》(2021) 展示風景より

小林正人 画家の肖像 2020 展示風景より

 シュウゴアーツでは、絵画の在り方を独自に探求するアーティスト・小林正人の個展「この星の家族」を開催する。

 小林は1957年東京都生まれ。「白いキャンバスを木枠に張ってから描き始めるのでは遅い」として、絵具をチューブから直接手に取り、キャンバスの布地を片手で支えながら擦り込むようにして色を載せ、同時に木枠に張りながら絵画を立ち上げていくという手法を確立する。イメージと空間を同時に誕生させ、絵画の魂と肉体をひとつに合わせるような方法論によって生み出される作品は、空間のなかで強い存在感を放ち見るものに迫る。2018年に自伝小説『この星の絵の具(上)』、20年に続編となる『この星の絵の具(中)』を上梓。ビルドゥングスロマン完結編となる下巻は2022年に刊行予定だ。

 本展「この星の家族」では、筆を歯噛みし前面に飛び出してきそうな馬の肖像画に加え、モデルをモチーフにした新作を発表。描かれたモデルはあたかもキャンバスの側面を掴み動き出しそうな様子であったり、別の作品では走り去るモデルの痕跡が絵画を創出していたりと、描かれる対象の身体性が絵画の身体性を決定し、絵を支配しているのは画家ではなく、モデルであるかのような関係性の逆転も感じられる。

 なお本展では、現代芸術振興財団の協力を得て、六本木アートコンプレックスをつなぐ「ペア作品分離展示=LOVE」のインスタレーションも展開する。