EXHIBITIONS

動く過去

2021.08.07 - 10.16

米田知子 フロイトの眼鏡 — ユングのテキストを見る II Freud's Glasses — Viewing a text by Jung II 1998 Copyright the artist Courtesy of ShugoArts

ウジェーヌ・アジェ Port dans la rue Eau de Robec, Rouen オー・ド・ロベック街の門、ルーアン 1908 / 1977 Courtesy of ZEIT-FOTO SALON

ダレン・アーモンド Fullmoon@Obase Bay 2008 Courtesy by SCAI THE BATHHOUSE

石塚元太良 Ondulatoir #001 2017/2021

磯谷博史 Shadow Makes Light 影が光を生む 2020

田幡浩一 one way or another(watermelon) 2020 © Kouichi Tabata Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

三嶋りつ惠 Trionfo 2018 Photo by Francesco Barasciutti Copyright the artist Courtesy of ShugoArts

マン・レイ Elevage de poussière 埃の培養 1920 c.1970 2/9 Courtesy of ZEIT-FOTO SALON

縄文土器 約4700年前

 KOTARO NUKAGA(天王洲)では、過去をとらえ直す9名のアーティストによるグループ展「動く過去」を開催中。物質に宿る記憶を手がかりに、過去と現在の関係性を考察する。

 本展はKOTARO NUKAGAが、今年3月に開業したオーベルジュ「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」の客室、レストラン、ラウンジに作品をコーディネートしたことを機に企画されたもの。「記憶と出会う滞在」をテーマとして、御代田の歴史や土地の持つ記憶を丁寧に掘り起こしながらキュレーションを行い、オーベルジュの敷地から出土した縄文土器から現代美術まで幅広く紹介した。

 本展では、オーベルジュのためのコンセプトをもとに、記憶を媒介とする過去と現在の関係性ついて、9名のアーティストの作品を通してさらに考えをめぐらせる。

 参加アーティストは、ウジェーヌ・アジェ、ダレン・アーモンド、石塚元太良、磯谷博史、田窪恭治、田幡浩一、三嶋りつ惠、米田知子、マン・レイの9名。

「動く過去」と題した本展ではこれらのアーティストの作品に加え、縄文土器や土器片を展示。土器や美術作品も、それを制作した者の記憶を留めるという意味においては変わらない性質を持つものととらえ、データでの記録が当たり前である現代の情報社会のなかで、本展は土器や美術作品を通して物質に宿る記憶をひも解く。