EXHIBITIONS

Collection 40

同時開催「若林奮 軽井沢・高輪美術館(現・セゾン現代美術館)の庭」

2021.07.22 - 11.21

セゾン現代美術館 庭園

若林奮 軽井沢・高輪美術館 (現・セゾン現代美術館) 庭の模型 1984 撮影=山本糾 ©︎ WAKABAYASHI STUDIO

若林奮 軽井沢・高輪美術館 庭 オリジナル 1985 ©︎ WAKABAYASHI STUDIO Courtesy of Shigeru Yokota Gallery

軽井沢・高輪美術館 庭の写真(1) ©︎ WAKABAYASHI STUDIO

軽井沢・高輪美術館 庭の写真(3) ©︎ WAKABAYASHI STUDIO

 セゾン現代美術館は「collection 40」展を開催。戦前のヨーロッパ美術、アメリカ抽象表現主義、戦後日本現代美術を中心とするコレクションから選りすぐった、作品40点を展示する。

 出展作家は、パウル・クレー、ワシリー・カンディンスキー、マン・レイ、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコ、ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホル、荒川修作、中西夏之、宇佐美圭司ら。

 また、セゾン現代美術館の庭園の基本構想を手がけた若林奮(1936〜2003)の特別展示「若林奮 軽井沢・高輪美術館(現・セゾン現代美術館)の庭」を同時開催する。

 若林は鉄を素材にした彫刻作品で知られる、戦後の日本を代表する彫刻家のひとり。1980・86年の2度のヴェネチア・ビエンナーレへの参加や、97年のマンハイム市立美術館(ドイツ)など国内外での展覧会で高い評価を得た。自然と人間の共生を希求しながら作品制作を続けるなかで、若林が80年代から晩年まで取り組んだ庭園制作は、その思想を作品化するにふさわしい表現形態だった。

 今回の特別展示では、82〜85年に《軽井沢・高輪美術館の庭》として制作された、同館の庭園構想のためのドローイングや写真作品、模型などを展示することで、若林の思考の軌跡を展観する。