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EXHIBITIONS

吉増剛造 : 怪物君

2021.07.17 - 08.28

吉増剛造 怪物君 2014 © Gozo Yoshimasu

 日本を代表する詩人・吉増剛造の個展「怪物君」がTake Ninagawaで開催中だ。「怪物君」と題する本展では、吉増のドローイングを含む自筆原稿を紹介している。

「怪物君」は、東日本大震災以降、吉増が制作し続けているマルチメディアのシリーズ。吉増自ら綴った詩、吉本隆明の『日時計篇』の書き写しとそれを解体し、ひらがなやカタカナなどで再構成した3つのパートに分けられる。

 被災地を訪問し、自然の脅威がもたらした、表現し難い光景を目の当たりにした吉増は、数百におよぶ原稿に「怪物君」という名をつけ、言葉とは、詩とは何かを問い、向き合い続けている。

 吉増は1939年東京都生まれ。近年の個展に「涯テノ詩聲(ハテノウタゴエ)詩人 吉増剛造展」(足利市立美術館、沖縄県立博物館・美術館、渋谷区立松濤美術館、2017〜2018)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(東京国立近代美術館、2016)など。主な出版物に『火ノ刺繍 吉増剛造 2008-2017』(2018)、『瞬間のエクリチュール』(2016)、『怪物君』(2016)など。現在、マンチェスター・インターナショナル・フェスティバルで開催中の、ハンス・ウルリッヒ・オブリストとレム・シセイによる企画「Poet Slash Artist」(〜8月30日)のなかで作品が紹介されている。