EXHIBITIONS

横田大輔「Photographs」

2021.04.04 - 06.06

横田大輔 Untitled 2020

 写真家・横田大輔の個展「Photographs」がrin art associationで開催される。会期は4月4日~6月6日。

 横田は1983年埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。2010年に「第2回写真1_WALL展」グランプリ受賞。13年にはUnseen Photo Fairで「Outset I Unseen Exhibition Fund」を受賞し、14年にFoam写真美術館で初個展「Site/Cloud」を開催した。16年、「Paul Huf Award」および第45回(2019年度)「木村伊兵衛写真賞」を受賞。これまでに『垂乳根』(Session Press、2015)や『VERTIGO』(Newfave、2014)など数多くの写真集を国内外で発表している。

 ギリシャ語の「photo(光)」と「graph(書くこと)」に語源を持つ「Photograph」。「写真=光」によって描かれるものという側面を持っているが、横田の写真作品は異なった構造を有する。横田は写真の構造を分解し、その分解したパーツそれぞれを自身により結合、もしくは融合し、それらを繰り返すことにより作品をつくり上げる。

 光によってではなく、作家自身により操作され描かれる作品は、表象を伴いながらも行為の「結果=現象」として見る者に提示される。そのため時として、横田の作品は記憶装置としての写真はかたちを潜め、あくまで見る者は作品と対峠することとなるが、それは写真と自身の関係について考察する横田自身のトレースとして鑑賞に浸るというノスタルジーを彼方へ追いやり、私たちは作品に対して能動的であることを求められる。

 本展はギャラリーの3フロアを使って構成。印画紙を感光させることでのみ制作することで、写真そのものの存在を意識させる新作の「Untitled」シリーズをはじめとする、横田が一貫して取り組む「写真」に対する様々なアプローチから生まれる作品群が展示される。