EXHIBITIONS

Curators in Panic 〜 横尾忠則展 学芸員危機一髪

2021.03.27 - 08.22

横尾忠則 大阪の親戚に魚屋の力松という人がいた。ぼくが母と一緒にこの人の家を訪ねると、きまったように「タコ食うか?」といってタコの足を切った。この力松のおっちゃんがある日、ぼくの家にチンドン屋を連れてインチキ石鹸を売りに来た。そして夜になると三味線と太鼓で怪しげなパフォーマンスをするのだった。 2001 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 方舟に持ち込む一冊の本 1996 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 死者の洞窟 c.1985 横尾忠則現代美術館蔵

横尾忠則 時代の肖像 1991 横尾忠則現代美術館蔵

横尾忠則 落下するビートルズ c.1991 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 大入満員 1994 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 同士討ち 1994 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

横尾忠則 妖花 2017 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

 横尾忠則現代美術館が企画展「Curators in Panic 〜横尾忠則展 学芸員危機一髪」を開催する。

「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」の巡回展や国内外で展示を控えている横尾忠則。同館が収蔵する横尾作品のうち、約140もの点数が各地へ貸し出される。

 喜ばしい反面、約140点もの作品が収蔵庫から消えても同館で企画展は開催できるのか。そこで本展ではパニック状態の学芸員3名が、過去に企画した展覧会を振り返り、収蔵品のなかからそれぞれの「推し作品」を紹介。学芸員たちが日ごろの調査のなかで発見したこと、展覧会にまつわるエピソード、ただただ好きな作品など、大規模個展への出展が叶わなかった作品たちへの愛情を語る。

 2020年の開幕と同時にコロナ禍に見舞われた「兵庫県立横尾救急病院展」、その最中に企画された「横尾忠則の緊急事態宣言」展に続き、混乱のなかでの美術館活動を映し出す試みともなる。

 また本展と同時に、2021年3月より同館4階に新設された横尾忠則コレクションギャラリーにて、「YOKOO TADANORI COLLECTION GALLERY 2021」展(2021年3月27日〜8月22日)を開催。企画展と連動し、学芸員にとって様々な思い入れやエピソードの詰まった歴代ポスターを初めて一堂に展示する。