EXHIBITIONS
大庭大介「絵画−現象の深度」
大庭大介が2年ぶりとなる個展「絵画−現象の深度」をSCAI THE BATHHOUSEで開催する。
大庭は1981年静岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了し、現在、京都芸術大学大学院芸術専攻准教授。自身の制作においては、絵画の理論的考察と様々な技法の探求を、パラレルに実践し続けてきた。
2015年以降は、変化する色彩とともに光を浴びたイメージが多方向に拡散するホログラム絵画によって、絵画空間の多次元性を示唆。近年では、絵具の特性や光学的な法則を用いて独自の考察を深めてきたこれまでの制作をさらに発展させ、透明なアクリル絵具の深みに光が行きわたる新たな作品を展開している。
本展では、絵画空間に神話のナラティブを巧みに導き入れた作品群を発表。ジュラ紀の石灰岩から発見された恐竜の化石が浮かび上がる《Crystal Matter》(2019)、古代の壁画を思わせる平面作品《Untitled》(2020)、天然鉱石が乱反射を引き起こすような、プラチナ箔の輝きで表層を覆われた《Untitled》(2020)など、絵画の背後に抽象世界や神話のエピソードを示唆しながら、マテリアルの集積がつくり出す絵画という現象の知覚的探求を、意味世界へと拡張する。
大庭は、未曾有の出来事に直面し、大きな変化を迎えつつある私たちの意識にいま求められているのは、知覚を頼りに紡ぎ出すこうした意味世界の再構築であり、本展ではそれを壮大な絵画からなる創世記として描く。
※新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、当初の会期(1月26日~2月27日)を延期。最新情報は公式ウェブサイトへ。
大庭は1981年静岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了し、現在、京都芸術大学大学院芸術専攻准教授。自身の制作においては、絵画の理論的考察と様々な技法の探求を、パラレルに実践し続けてきた。
2015年以降は、変化する色彩とともに光を浴びたイメージが多方向に拡散するホログラム絵画によって、絵画空間の多次元性を示唆。近年では、絵具の特性や光学的な法則を用いて独自の考察を深めてきたこれまでの制作をさらに発展させ、透明なアクリル絵具の深みに光が行きわたる新たな作品を展開している。
本展では、絵画空間に神話のナラティブを巧みに導き入れた作品群を発表。ジュラ紀の石灰岩から発見された恐竜の化石が浮かび上がる《Crystal Matter》(2019)、古代の壁画を思わせる平面作品《Untitled》(2020)、天然鉱石が乱反射を引き起こすような、プラチナ箔の輝きで表層を覆われた《Untitled》(2020)など、絵画の背後に抽象世界や神話のエピソードを示唆しながら、マテリアルの集積がつくり出す絵画という現象の知覚的探求を、意味世界へと拡張する。
大庭は、未曾有の出来事に直面し、大きな変化を迎えつつある私たちの意識にいま求められているのは、知覚を頼りに紡ぎ出すこうした意味世界の再構築であり、本展ではそれを壮大な絵画からなる創世記として描く。
※新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、当初の会期(1月26日~2月27日)を延期。最新情報は公式ウェブサイトへ。