絵画の見かた reprise

　梅津庸一の企画・監修による展覧会「絵画の見かた reprise」が開催される。本展は、梅津が監修を務めた『美術手帖』2020年12月号の特集「絵画の見かた」を副読本とした絵画の展覧会。「絵画の見かた」で提示した絵画の「見かた」や見取り図を再構成する試みになる。

　出品作家は、星川あさこ、塩川高敏 、島田章三、高松ヨク、西村有未、梅沢和木、梅津庸一、青木陵子、若松光一郎、カジ・ギャスディン、落田洋子、KOURYOU、安藤裕美、杉全直、田中秀介、たんぱく質、服部しほり、藤松博、石井海音、ペロンミ、中園孔二、弓指寛治、木下晋、海老澤功、池田剛介、續橋仁子、小野理恵、しー没、リチャード・オードリッチ、岡鹿之助。

　本展は、世代も手法も様々な作家を迎え、絵画の性質や特性、絵画を取り巻く状況や慣習をひも解く。

　また梅津は、新型コロナウイルスが美術・アートにも甚大な影響を及ぼしたこと、絵画作品がたんに画像データとして扱われ、実際に会場に足を運んで絵画を鑑賞するという行為が特別な体験になってしまったことにもふれ、「本展では人と人ではなく絵画と人、あるいは絵画と絵画の関係についても考えてみたい」と述べている。