EXHIBITIONS

Shock of Dalí ショック・オブ・ダリ

- サルバドール・ダリと日本の前衛 -

2021.04.24 - 06.27

浜田浜雄 タイム・キーパー 1938 米沢市上杉博物館蔵

浅原清隆 多感な地上 1939 東京国立近代美術館蔵

米倉壽仁 ヨーロッパの危機(旧題「世界の危機」 1936 山梨県立美術館蔵

山下菊二 サルバドール・ダリの模写A 徳島県立近代美術館蔵 展示期間=2021年4月24日〜5月25日

小牧源太郎 民族病理学(祈り) 1937 京都市美術館蔵

福沢一郎 人 1936 東京国立近代美術館蔵

古沢岩美 女幻 1947 板橋区立美術館蔵

「Shock of Dalí ショック・オブ・ダリ - サルバドール・ダリと日本の前衛 -」が諸橋近代美術館で開催。本展は、日本の前衛画家24名の作品から、芸術家サルバドール・ダリ(1904〜1989)がもたらした影響を探る。

 20世紀を代表する芸術家のひとり、ダリは、1920年代末にシュルレアリスム運動に参加。精緻な写実描写技術をもって、潜在意識に由来する妄想を抽出する独自の作風を築き、シュルレアリスムの造形芸術に新たな局面を開いた。

 日本でも、ダリの作品は大きな衝撃とともに到来し、とくに日本の若い前衛画家たちへの影響は著しかった。1930年代にダリ作品が本格的に紹介されると、急速にその影響が画家たちのあいだに現れ、各々の感受性をもってダリの芸術を吸収し、独創的な作品を生み出していった。

 本展では、諸橋近代美術館が所蔵するダリの作品を中心に、その衝撃を最初に受け、自らの創作に生かした日本の画家たちの表現を紹介する。

 出展作家は、靉光、浅原清隆、池田龍雄、石井新三郎、小牧源太郎、斎藤長三、島津純一、白木正一、杉全直、高山良策、難波架空像(香久三)、浜田浜雄、早瀬龍江、尾藤豊、福沢一郎、藤田鶴夫、古沢岩美、森堯之、矢﨑博信、山下菊二、山本昌尚、吉井忠、米倉壽仁、渡辺武。

 ダリと、その独創性を受容した日本の前衛画家たちが見せる、奇想に富んだ絵画世界を堪能したい。