artKYOTO 2020

　2019年にスタートしたアートの祭典「artKYOTO」が今年も開催。世界遺産・⼆条城と京都国立博物館を舞台とした美術市（アートフェア）をはじめ、舞踊劇や美術史体験ツアーなどの複数の文化芸術プログラムを行う。

　メインの会場となる京都国立博物館の明治古都館で行う美術市（アートフェア）には、梅軒画廊、ユミコチバアソシエイツ、galleria COL、宝満堂、imura art gallery、井上オリエンタルアート、タカ・イシイギャラリー、KOSAKU KANECHIKA、小林画廊、GALLERY KOGURE、MAHO KUBOTA GALLERY、ART OFFICE OZASA、サテライツ・アート・ラボ、思文閣、秋華洞、現代美術 艸居、たけだ美術、GALLERY TARGET、gallery UG、YOD Editions、夢工房の21軒が出展。本フェアの特徴のひとつである、通常非公開の歴史的建造物の空間を活かした展示ブースも見どころとなる。

　各ギャラリーからは幅広い年代・ジャンルのアーティストが参加。会場中央には、四代田辺竹雲斎による竹のインスタレーション（夢工房）が披露され、その周囲には、幻想的な人物画を描く有元利夫（たけだ美術）、ファッションとの融合で新しい世界を提案する舘鼻則孝（KOSAKU KANECHIKA）、アイルランドと日本の文化から生まれたハイブリッドなキャラクターで不思議な世界観を描くATSUSHI KAGA（MAHO KUBOTA GALLERY）などの作品が展示される。また海外からは、スターリング=ルビー（タカ・イシイギャラリー）やジュリアン=オピー（MAHO KUBOTA GALLERY）らが出展。古美術・近代美術・現代美術・工芸が一堂に集まる。

　また今年はオンラインでも「artKYOTO」に参加可能。展示会場を丸ごとスキャンしたバーチャルアートフェア「VR Art Scope」として、イベントへの没入感・展示の臨場感を体感をできるほか、来場後のレビューや展示記録としても活用できる内容となる予定だ。オンラインでは、俳優の早乙女太一と和楽器ユニット・Rin’による舞踊劇「乱舞〜二条城〜」も公開される。

　さらに若手アーティスト支援事業としてengawa KYOTOにて、京都市立芸術大学の修了生5名による作品展示を開催。このほか会期中には、「狩野派」をテーマに美術史の変遷を体験する「美術史体験ツアー」が二条城と京都国立博物館の2会場で実施される（二条城篇の当日券あり）。

　各プログラムの詳細は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。