EXHIBITIONS

財団創立80周年記念特別展

根津美術館の国宝・重要文化財

2020.11.14 - 12.20

尾形光琳 燕子花図屏風(右隻) 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵 国宝 展示期間=12月1日〜12月13日

牧谿(もっけい) 漁村夕照図 中国・南宋時代 13世紀 根津美術館蔵 国宝 展示期間=11月14日〜11月29日

鈴木其一 夏秋渓流図屏風(右隻) 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵 重要文化財 展示期間=11月14日〜11月29日

鈴木其一 夏秋渓流図屏風(左隻) 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵 重要文化財 展示期間=11月14日〜11月29日

 根津美術館は、財団創立80周年を記念した特別展「根津美術館の国宝・重要文化財」を開催。節目の年に、同館の収蔵品の根幹をなす指定品95件すべてを披露する。

 実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品を公開し、未来に継承するために、2代目嘉一郎が南青山の土地・邸宅を寄付して、財団法人根津美術館を設立したのが1940(昭和15)年。創立80周年の今年は、文化財保護法が制定されて70年目の年でもある。同法に則って指定された根津美術館の国宝は7件、重要文化財は88件を数え、初代嘉一郎の鑑識眼の確かさを裏づけている。

 初代嘉一郎の蒐集品の核となるのは、とくに晩年に親しんだ茶の湯の道具と、宗派によらない寺院建立を目指して集めた仏教美術で、その他にも中国の古代青銅器などを含め、作品の分野は多岐にわたる。これらの蒐集は自らの好みにかかわらず、古美術品の海外流出を止め、後世に伝えようとの使命感によるものであった。

 本展では、海外流出を愁い、使命感をもって集められた名品の数々を展示。初代嘉一郎が愛した茶の湯の道具をはじめ、仏教美術や中国の古代青銅器、墨蹟や漆工・陶磁、そして同館の顔ともなっている尾形光琳筆《燕子花図屏風》などの絵画が一堂に会す(日時指定予約制・展示替えあり)。