EXHIBITIONS
西村有「Around October」
透明感のある筆致で日常の何気ない風景を描いてきたペインターの西村有が、3年ぶりとなる個展「Around October」をKAYOKOYUKIで開催する。
西村は1982年神奈川県生まれ。日常の些細な風景やクローズアップした人物、鳥や猫、果物など、身の回りの様々なイメージを使い、記憶の奥底に刻まれた断片を画面上に複雑に重ね合わせて絵画を制作。繊細な色彩と奔放な筆致によって生み出される、曖昧でありながら率直な純粋さを湛えた画面は、鑑賞者の記憶に共鳴して積極的な解釈を促す豊かな表現を実現している。
本展では、これまでの透明感のある色彩と幾重にも重ねられた輪郭線による繊細な作品に加え、濃密な色彩とくっきりと区切られた境界線をもつ、より抽象度の高い作品を発表。新作には、「人やモノを、外側の形をシルエットのように描き出すことによって、その実体をとらえたい」という作家の態度がより顕著に反映されている。
展覧会のタイトルにもある10月について、「移ろいやすく不安定な季節」であり、1年のなかで自分にとってもっとも「しっくりくる」季節であると語っている西村。本展では、暑くもなく寒くもない季節、あるいは暑くもあり寒くもある曖昧なこの季節に、「自分が知覚していない時間」「異なる複数の時間」をひとつの空間で表現することも試みられる。
西村は1982年神奈川県生まれ。日常の些細な風景やクローズアップした人物、鳥や猫、果物など、身の回りの様々なイメージを使い、記憶の奥底に刻まれた断片を画面上に複雑に重ね合わせて絵画を制作。繊細な色彩と奔放な筆致によって生み出される、曖昧でありながら率直な純粋さを湛えた画面は、鑑賞者の記憶に共鳴して積極的な解釈を促す豊かな表現を実現している。
本展では、これまでの透明感のある色彩と幾重にも重ねられた輪郭線による繊細な作品に加え、濃密な色彩とくっきりと区切られた境界線をもつ、より抽象度の高い作品を発表。新作には、「人やモノを、外側の形をシルエットのように描き出すことによって、その実体をとらえたい」という作家の態度がより顕著に反映されている。
展覧会のタイトルにもある10月について、「移ろいやすく不安定な季節」であり、1年のなかで自分にとってもっとも「しっくりくる」季節であると語っている西村。本展では、暑くもなく寒くもない季節、あるいは暑くもあり寒くもある曖昧なこの季節に、「自分が知覚していない時間」「異なる複数の時間」をひとつの空間で表現することも試みられる。