EXHIBITIONS

特別展

みやびの色と意匠

公家服飾から見る日本美

2020.07.25 - 08.23, 2020.08.25 - 09.22

五衣唐衣裳装束(いつつぎぬからぎぬもしょうぞく) 秩父宮勢津子妃所用 1928(昭和3)年 京都国立博物館蔵

 人が身につける衣服は、着用者の身分や立場を示すとともに、美意識が現れる代表的な媒体。日本では、束帯(そくたい)や、十二単の呼び名で一般化している五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)などの公家装束、また民族衣装として国際的にも認知されている着物は、日本の歴史と美意識が生んだ伝統文化の象徴であり、細やかな日本の美の真髄が詰まっている。

 なかでも公家装束は、奈良時代の朝服に由来し平安時代に育まれたもので、日本の気候に順応したゆったりとしたかたちが特徴。同時に、色彩の組み合わせを自然の景物になぞらえる繊細な美意識の結晶でもある。

 本展では、奈良県立美術館が所蔵する吉川観方コレクションの作品を中心に、近府県が所蔵する作品も加えて、公家の装束を展覧。約1300年という時間のなかで発展し、継承されてきた日本の装束の歩みと、そこに展開された「みやび」の世界を紹介する。

 見どころのひとつとなるのが、秩父宮勢津子妃が婚儀の際に着用した五衣唐衣裳装束(十二単)の一式。また戦前に復元された奈良時代の衣装や、吉川観方コレクションに関連する絵画作品なども並ぶ。