太陽の塔への道～太陽の塔は「生命の樹」だった

　1970年の大阪万博のために制作された《太陽の塔》は、岡本太郎の傑作のひとつ。名称が《太陽の塔》に決定されるまでのあいだ、岡本はこの塔のことを、何度も「（仮称）生命の樹」として公式記者会見で発表していた。

《太陽の塔》はどのようにして成立したのか。そのフォルムはたんなる思いつきで生まれたのではなく、《太陽の塔》制作以前の岡本の作品のなかにヒントとなる思想と図像の継続を見出すことができる。

　今回の常設展は「太陽の塔への道～太陽の塔は『生命の樹』だった」と題して、《太陽の塔》につながる図像の作品、そして同様の思想に基づく作品を紹介。岡本が《太陽の塔》に込めたものに迫る。