EXHIBITIONS

開校100年

きたれ、バウハウス

―造形教育の基礎―

2020.04.11 - 05.31

マルセル・ブロイヤー ネスト・テーブルB9-B9c 1929 東京国立近代美術館蔵

ヨゼフ・ハルトヴィッヒ チェス・セット 1924頃 ミサワホーム株式会社蔵

テオ・ファン・ドゥースブルフ 『新造形芸術の基本概念』バウハウス叢書6巻 1925 ミサワホーム株式会社

機関誌『バウハウス』第1巻第1号 1926 編集=W.グロピウス、L.モホイ=ナジ ミサワホーム株式会社蔵

学生たち(アトリエのバルコニー)  1932頃 ミサワホーム株式会社蔵 撮影者不詳

製図の授業(ロッテ・ベーゼ) 制作年不詳 ミサワホーム株式会社蔵 撮影者不詳

山脇道子 みちこ・ておりき 購入案内 1934頃 武蔵野美術大学美術館・図書館蔵 ©︎Yamawaki Iwao & Michiko Archives, 2020

藤田巌 工場地に建つ演劇研究所 卒業制作 1926 東京藝術大学蔵 ©︎ Yamawaki Iwao & Michiko Archives, 2020

 1919年、建築家ヴァルター・グロピウスによってドイツの古都ヴァイマールに創設された造形学校「バウハウス」。実験精神に満ち溢れたバウハウスは、造形教育に革新をもたらし、今日にいたるまでアートとデザインに大きな影響を及ぼしている。

 バウハウスの教壇に立ったのは、ヴァシリー・カンディンスキー、パウル・クレーなど当時を代表する芸術家たち。これに学んだ優れたデザイナーや建築家を輩出し、時代を切り開くプロダクトデザインやグラフィックデザインが生まれた。とりわけ、入学した学生が最初に受ける基礎教育で教師たちが試みた授業はユニークなものであった。

 本展では「学校」としてのバウハウスに注目。基礎教育で教師たちが試みた授業を中心として、各教師の授業内容を紹介するとともにその一端を体験できるコーナーを設ける。

 さらに、基礎教育を終了した後に進む様々な工房(金属、陶器、織物、家具、印刷・広告、舞台、建築など)での教育の成果や資料など約300点を展示。また当時、実際にバウハウスに入学した4人の日本人留学生、水谷武彦、山脇巌、山脇道子、大野玉枝の作品・資料を一堂に集め、バウハウスと日本のつながりを紹介する。