EXHIBITIONS
琳派展
―ひきつがれる装飾と簡素の美 ―
江戸時代の京都、俵屋宗達から始まった日本画の系譜「琳派」は、約400年にわたって現代まで受け継がれてきた。知名度が高まるにつれ、琳派作品の魅力のひとつである絢爛豪華なあしらいが注目されがちだが、その真髄は、卓越したデザインセンスと画技の洗練性にある。
加島美術は、「琳派」に属する代表的な絵師たちによる作品のなかでも、金銀の輝きのあいだで埋もれがちな「もうひとつの琳派」作品に特に注目した展覧会を開催。本展では、江戸琳派の代表的な絵師・鈴木其一による《立雛図》の琳派らしい燦然とした色遣い、酒井抱一の《秋草之図》などに見る、琳派の絵師たちに好んだモチーフ、そして優しい筆致で描いた墨の濃淡と、花弁のほのかな彩色が奥ゆかしくも高尚な尾形乾山による《桜図》をはじめとする、琳派絵師たちの水墨画を紹介する。
また2019年の細見美術館(京都)での企画展で展示された、中村芳中による《托鉢図》などのかわいらしい作品も。貴重な作品の数々を展示ケースを介さず直に鑑賞できるのも本展ならではとなる。
加島美術は、「琳派」に属する代表的な絵師たちによる作品のなかでも、金銀の輝きのあいだで埋もれがちな「もうひとつの琳派」作品に特に注目した展覧会を開催。本展では、江戸琳派の代表的な絵師・鈴木其一による《立雛図》の琳派らしい燦然とした色遣い、酒井抱一の《秋草之図》などに見る、琳派の絵師たちに好んだモチーフ、そして優しい筆致で描いた墨の濃淡と、花弁のほのかな彩色が奥ゆかしくも高尚な尾形乾山による《桜図》をはじめとする、琳派絵師たちの水墨画を紹介する。
また2019年の細見美術館(京都)での企画展で展示された、中村芳中による《托鉢図》などのかわいらしい作品も。貴重な作品の数々を展示ケースを介さず直に鑑賞できるのも本展ならではとなる。