EXHIBITIONS

魯山人館開館記念展

美の創造者 北大路魯山人

魯山人館 外観

北大路魯山人 かに平向 六人 1959頃

北大路魯山人 淡海老鋪 1913

 足立美術館が開館50周年を記念し、同館が収蔵する北大路魯山人の作品を展示する「魯山人館」を新設。2020年4月1日の開館に合わせ、魯山人館開館記念展「美の創造者 北大路魯山人 -新収蔵品を含む名品を一挙公開-」を開催する。

 若くして書と篆刻で身を立て、その後、日本の美と食を追求した北大路魯山人(1883〜1959)。美食道楽が高じて料亭「星岡茶寮」を開き、料理人としての声望を得るとともに、食の空間を彩る食器や花器、絵画や調度などを手がけた。書画、陶芸、漆芸など幅広い分野で才能を発揮した魯山人の作品は、濃密な個性を放っている。

 足立美術館の魯山人コレクションは、創設者・足立全康(1899〜1990)が集めた約200点から出発。全康の没後は現館長・足立隆則がその遺志を継いで熱心に収集を続け、現在では約400点にのぼる作品を収蔵している。

 本展では、魯山人の陶芸の代表作《金らむ手津本》や《椿鉢》、刻字看板の傑作《淡海老鋪》や、初公開となる50点以上の新収蔵品など、同館が誇る国内屈指の魯山人コレクションから厳選した120点を一挙に展示。また書画や篆刻、陶芸や漆芸などの優れた名品も紹介する。