EXHIBITIONS

未来へつなぐ災害の歴史

2020.02.01 - 03.22

伊勢湾台風により被災した家屋 1959(昭和34)年 提供=豊橋市

鯰涅槃 1855(安政2)年 加藤茂弘氏蔵

地震けん 1855(安政2)年 加藤茂弘氏蔵

 地震や台風など、近年頻発する様々な自然災害を目の当たりにし、地域の災害の歴史をひも解き、検証しようとする試みが全国各地で行われている。

 豊橋市美術博物館が位置する豊橋市を含めた東三河地域は、巨大地震や大規模な風水害にこれまでも繰り返し苦しめられ、過去に発生した地震・火事・水害・干ばつ・竜巻といった災害の記録が多数残されている。先人たちが防災や減災の方法とともに残した記録は、実際に災害を経験してから得た教訓や記憶を後世に伝えるものでもある。

 本展は、東三河地域の歴史資料を中心に、先人たちが災害とどう向き合ってきたかを振り返る。加えて、災害が他人事ではなくなってきたいま、その備えとして資料展示のほかに、災害を考える講演会や防災体験なども実施する。