EXHIBITIONS

開かれた可能性——ノンリニアな未来の想像と創造

市原えつこ+渡井大己 サーバー神輿(仮想通貨奉納祭より) 2019 撮影=黒羽政士

ヘリ・ドノ ガムラン・オブ・飲むニケーション 1997 ICCコレクション 撮影=大高隆

ザイ・タン エスケープ・ヴェロシティ Ⅰ 2018

タナチャイ・バンダーサック セントラル・リージョン 2019

 2019年12月〜2020年3月までシンガポールと東京を巡回する本展「開かれた可能性——ノンリニアな未来の想像と創造」は、アジアにおけるメディア・アートをはじめとした様々な表現を通じ、「未来」のイメージを、複数の可能性に満ちたものとしてとらえ直す試み。

 本展は共同キュレーターに、インドネシアのアーティストで、人間とテクノロジー、電子機器やイメージの流通とネットワーク介入の関係性に着目する研究者のリアル・リザルディを迎えて開催される。

 参加作家は、日本的な文化・習慣・信仰を、テクノロジーを用いて新しい切り口で示す作品を制作する市原えつこ、作品とアーティスト、鑑賞者とのあいだにある技術的な関連を探求する、学際的かつ協働的なヴィデオ・アートなどを通して、アートの文脈においてテクノロジーの言説をつくり出すことを目的に活動するアート・コレクティヴ「INTER–MISSION(ユリック・ラウ+テオ・ユェハン)」のほか、ザイ・タン、葉山嶺、タナチャイ・バンダーサック、やんツー、Waft Labの7組。

 本展はアーティストによるテクノロジーへの多様な視点を紹介することで、より開かれた「未来」への可能性に対する想像力を喚起することを目指す。

※新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2月28日より開催中止。