EXHIBITIONS

松田基コレクションⅨ 夢二名品展・特別展示

夢二と同じ時代を生きた画家

2019.12.10 - 2020.03.08

展示風景より

展示風景より

 竹久夢二の作品を専門に収蔵した最初の美術館として、1966年に開館した夢二郷土美術館。同館の約3000点におよぶコレクションは、創設者で初代館長を務めた松田基(もとい)によって蒐集され、松田の信条であった「実業家として文化貢献こそが使命である」という考えに基づいて保存・公開されている。

 本展では松田がとくに好んだ作品を含め、本年生誕135年を迎えた夢二の多彩な画業を紹介。また、日本の洋画界に大きな影響を与えた藤島武二やエコール・ド・パリの画家として知られる藤田嗣治、自然を愛し描き続けた熊谷守一など、コレクションのなかから夢二と同時代に活躍した画家の作品も並ぶ。

 本展にあわせて、13名の「こども学芸員」が選んだ夢二作品を、子供たちの瑞々しい感性と鋭い視点から書かれた手書きの解説とともに展示するほか、冬の特別展示として、トランプに興じる女性たちを描いた屏風《砂時計》、華やかな着物をまとった立ち姿が美しい《舞姫》も特別公開する。