EXHIBITIONS

高谷史郎「Topograph / Toposcan」

2019.11.22 - 2020.01.18

高谷史郎 Topograph / La chambre claire 3 2013 画像提供=児玉画廊

「ダムタイプ」の創設メンバーとしても知られるアーティスト・高谷史郎の個展が開催中だ。

 高谷は1963年奈良県生まれ、京都市立芸術大学美術学部環境デザイン科卒業。メディア・アーティストグループ「ダムタイプ」への参加と並行して、98年より個人の制作活動を開始し、映像やインスタレーションを発表。また、《明るい部屋》(2008)や《CHROMA》(2012)などの舞台作品を手がけたほか、近年では坂本龍一とのコラボレーションによるパフォーマンス《ST/LL》(2018)が上演された。

 本展は、映像、写真、そして正像が映り込む特殊な物体の3要素で構成。プリズムによって、通常は鏡像で映り込む自身の顔を正像で見ることを可能にした《mirror type K2》などの作品を通し、実際の像を写しているように認識されている装置の歪みを露わにする。