山元彩香「organ」

　インディペンデント・キュレーター、カトウチカの企画による展覧会シリーズ「Unknown」の8回目では、「イメージ」をテーマにアーティスト5名による連続個展形式のグループ展をvoid+とHIGURE 17-15 casの2会場で開催。初回はvoid+にて山元彩香を出展作家に迎える。

　山元は1983年兵庫県生まれ、2006年京都精華大学芸術学部造形学科洋画コース卒業。アメリカへの交換留学をきっかけに写真制作を開始。近年は、エストニア、ラトビアなどの東欧諸国やアフリカなどに赴き、言語による意思疎通が困難な状況下で現地の少女たちのポートレイト写真を撮り続けている。

　主な個展に「We are Made of Grass, Soil, and Trees」（タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム、東京、2018）、「Nous n'irons plus au bois」（同、2014）など。19年に写真集『We are Made of Grass, Soil, and Trees』（T&M Projects、2018）が「さがみはら写真新人奨励賞」を受賞した。

　他者との様々な接点を持ちながらイメージを生成してきた山元。本展では新作となる映像作品、旧作と新作で構成した写真作品を発表する。会期中には光田由里（DIC川村記念美術館学芸員）、中村史子（愛知県美術館学芸員）をゲストに招いたトークイベントも予定。

　なお本シリーズの第2回以降には、鈴木のぞみ、庄司朝美、横山奈美、三田村光土里が参加、ゲストには梅津元（埼玉県立近代美術館学芸主幹／芸術学）、飯田志保子（キュレーター）、中尾拓哉（美術評論家）も参加予定。