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安藤忠雄 ― 光を求めて

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 安藤忠雄の最新ポートフォリオ集『ANDO BOX VI』の出版にあわせた展覧会が開催される。

 安藤は1941年大阪府生まれ。独学で建築を学び、69年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に《光の教会》《ピューリッツァー美術館》《直島・地中美術館》など。79年に《住吉の長屋》で日本建築学会賞を受賞。日本芸術院賞(1993)、プリツカー賞(1995)、フランス芸術文化勲章(コマンドゥール、2013)、イサム・ノグチ賞(2016)など数々の賞に輝く。

 ポートフォリオ集『ANDO BOX VI』は、安藤が手がけた建築を自身で撮影した写真を、⾼精細のプラチナプリントで制作。今回選ばれた15枚の写真は、安藤が求める「建築の光」を自らの目で写しとったもので、たんなる建築写真や特定の建築作品の表層的な断片にとどまらず、安藤建築の普遍性を伝えている。

 本展では、『ANDO BOX VI』の写真15枚に加え、同ポートフォリオに含まれている安藤の描いたオリジナルドローイング3点と、直島にある地中美術館のコンセプト模型を展示。展示全体は、安藤がオープニングレセプションで展示壁画に直接スケッチを描くことで完成するという特別な仕立てとなる。