EXHIBITIONS

熊谷守一 いのちを見つめて

2019.09.28 - 11.04

熊谷守一 鬼百合に揚羽蝶 1959 東京国立近代美術館蔵

熊谷守一 稚魚 1958 天童市美術館蔵

熊谷守一 童子遊魚の図 1961

 身の回りの動植物や風景を真摯に見つめ、生涯にわたって描き続けた画家・熊谷守一。東京美術学校(現・東京藝術大学)でのアカデミックな美術教育を出発点とした熊谷は、後年に「モリカズ様式」と呼ばれる、明確な輪郭線が縁取る簡素な形態と色面を特徴とした作風を開花させ、いまも多くの人々を魅了し続けている。

 愛らしく親しみ深い、また新鮮さに溢れた作品の数々で多彩な「いのち」を表現した熊谷。本展では、熊谷が好んだ花や虫、鳥や猫などをモチーフとした作品を中心に展示。油彩画をはじめ、水墨画や書、素描も交えた約150点を紹介し、その豊かな画業をたどる。

 また、郵便切手を用いた作品で知られる県内在住の美術家・太田三郎の個展が同時開催される。